いっきゅうです。
車は長ーくおつきあいする方ですか?
それとも車検ごとに乗り換えますか?
車との付き合い方も人それぞれ、基本は本人が満足していればOKで、それが正解と思いますが、今日はお金の視点からちょっと見てみます。
Contents
”ハイブリッド車のメリットは10万キロ~”は本当か?
この記事を書く前に事前にネットで調べましたが、ハイブリッド車で元を取るには10万キロ以上走らないとダメと言った
記事を散見しましたが本当でしょうか?
なんだかかなりハイブリッドがコスパの悪い自動車に思えてきたので気になり調べてみました。
確かに車両本体価格はハイブリッド車の方が高めです。
今回の比較対象のハイブリッド車は”トヨタプリウス”
トヨタプリウスA“ツーリングセレクション”
1.8L+モーター 4WD(E-FOUR) 5人乗り (消費税抜き2,890,000円)
車のサイズは4540 1760 1470(LWH ㎝)です。
燃費はJC08モードで37.2とても優れています。
ハイブリッド車の王道、ハリウッドセレブ レオナルドデュカプリオも愛用の車です。(正確には型違いですが・・・)
対抗馬は同じ車格(Cセグメント)のスバル インプレッサG4 2.0i-S EyeSight
スバル インプレッサG4 2.0i-S EyeSight 5人乗( 消費税抜き2,420,000円)
2Lガソリンエンジン 4WD
車のサイズは4625×1775×1455(LWH ㎝)です。
燃費 JC08モードで15.8
なんで四駆?と思われた方もいるかと思います。
よく燃費比較などで出てくる燃費優先のモデルですが、企業の営業車以外で実際に購入される方はいますか?
(プリウスでいうEグレードです。詳しくはこちら )
燃費特化モデルでの比較は私の感覚とちょっとずれているので、一番良いグレード同士の比較にしました。
そうしたらF-FOURという前輪のスリップ検知時に後輪を駆動させるシステムがついていたので、インプレッサも四駆(スバルはAWD“All Wheel Drive”と言ってますが・・・)を選定しました。
値引きについては価格コムの値引き情報から大体(大雑把ですみません)の数字を入れます。
プリウス △20万
インプレッサ△15万
また購入時に自動車税・重量税を支払いますがそれぞれ
プリウス 自動車税 39,500円
重量税 0円
取得税 0円
インプレッサ 自動車税 39,500円
重量税 36,900円
取得税 64,800円
です。
車のコストは取得時の費用と、その後の維持・運用に必要な費用に分かれますが、登録費用や駐車場などハイブリッドでもガソリンでも金額が同じ費用は比較対象から外します。
ここまでをまとめると
となり差額は330,900円となります。
ガソリン代で差額を埋めるには
燃費についてよくカタログ値との違いを聞きますが、人によっては「実際はカタログ値の半分だ!」と言ったり、「半分は言い過ぎ、7割だ!」と言う人がいたり様々です。
今回はe燃費というサイトという登録会員の報告数値を集計・公表しているサイトを参考にさせていただきました。
プリウスA“ツーリングセレクション”は25.91Km/リットル
インプレッサG4 2.0i-S EyeSightは10.65Km/リットル
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結構差がありますね。
1リットル当たりの走行距離から、1キロ走るごとのガソリン代を算出します(ここでもリッター131円を使用)
プリウス 25.91㎞走るので、1Km あたり1/25.91リットル × ¥131 = 5.056円
インプレッサは同じ計算で12.30円
1Km走るごとに7.244円の差が、車両本体の差額330,900円で割ると45,679KM走ると元が取れることになります。
いっきゅうは毎日保育園の送迎ほか多用途に使い倒して年間15,000キロ走っていますので3年で元が取れる計算になりますが、サンデードライバーでは厳しいもしれませんね。
特に週末のドライブで100キロ200キロ走るだけでしたらなかなか元は取れませんね。
ハイブリッド車 税金は安いので差額を考慮する
購入後の費用として忘れてはいけないのが税金です。
自動車重量税は購入時の次は車検時なので3年間はありません。
自動車税は変わらない(同額)ですが、平成31年までの登録であれば”グリーン化特例(自動車税・軽自動車税)”という制度によりプリウスは軽減されます。 自動車税のグリーン化特例の概要
(グリーン化特例は購入の翌年だけですので、3年目は税額の差はありません。)
2年目以降の税金差額を考慮すると37,465KM の走行となります。
いっきゅうだと2年ちょいですが、皆さんはいかがですか?
ちなみに車検を通すと(4年目に入ると)車検時に自動車重量税がプリウスはかかりませんので差額が234,500となり32,371KMとなります。4年で換算で年8,092KM、5年換算で6,474KMです。
かなりハードルは下がってませんか?
買取価格も考慮する。
こちらについてはそれぞれ将来の事ですから断定的なことは言えません。
またそれぞれ現在は人気車種ですので、大幅な不人気車になるとは思えませんのでどちらも同じような割合で買取してもらえると思います。
仮に6割(私の実体験です)だとしたらプリウス 1,734,000円 インプレッサ1,452,000円となり差額は282,000円。
購入費用および2年目の税金の合計差額を10,600円上回りガソリン差額もメリットとなります。
ただ、ネットで調べると双方ともかなり出たばかりで人気があるためそれほど値下がりしてないため、もっと差額は少ないかもしれません。仮に差額が14万だとしたら131,4000円、18,139KM,2年で9,069㎞/年 3年6,046㎞/年 4年4,534㎞/年 5年3,627㎞/年
かなり少なくなってきました。
走行距離のある人はハイブリッド、ない人はノーマル車 は正解ではないでしょ
記事の冒頭で書いた”ハイブリッド車は10万キロ乗らないと元が取れないは本当か?”についてはかなり誇張した内容だなと思いました。
- 今回のケースでは実燃費はかなり差がありました、低燃費を前面に出したガソリン車では差はもう少し埋まりづらくなります。
- 渋滞や信号の多い街中の運転を前提とするとガソリン車の燃費が悪くなり、もう少しプリウスが有利になります。
- 為替が円安に振れたり原油価格が高騰したらガソリン価格が上がり、プリウスが有利になります。
私の感覚では条件が良ければ買取価格の差額とエコ減税・免税の合計で購入時の差額を埋められるのでは?又は埋められなくてもかなりいいところまで近づけられるのでは?と思います。
今後のガソリン価格の推移や将来の下取り価格は誰も予測できないので、概算の時点で大きく差額が出る方はぜひ数値を参考にして下さい。
概算であまり差額が出なかった方は、これ以上細かい条件設定をしてコストを比較しても、あまり確実性の無い数値になりますので、まずは試乗して気に入った外観・気に入ったフィーリングの車を選ぶことがトータルでいいのでは?と思います。
価格には意味があります。
横道にそれますが、そもそも「価格」には売る側の強いメッセージであり、目的があります。
商品にかなりの力があり、比較される事なく指名買いされる商品は「コストの積み上げ+利益」でマーケットに受け入れられますが、競争が激しい時は積み上げ価格ではなく競合商品との比較でマーケットで「売れる価格」が決まります。
そして「売れる価格」から利益を引いた残額で製造工スト・物流コスト・管理コストを納めることを理想とします(なかなか上手くいきませんが・・・)
「売れる価格」とはその商品特有の付加価値が、競合商品に比べてどのくらいあるか?をメーカーの方が色々考えて出した結果です。
- 「ちょっと高いけどこんな機能がついているからいいわね。」
- 「あの機能がついてないけど安いからこれにするか」
こんな落としどころを買う人に持たせることです。
これを踏まえてハイブリッド車をみると、これだけハイブリッド車が一般化してきた中、10年乗り続けないとお得感を感じないスーパープレミアムな商品はちょっと無いと思いませんか?
車検を1回(5年)ないしは2回(7年)以内にはお得感を大多数の方がお得感を感じられるような価格設定をしているのでは?と私は思います。
まとめ
まず先にお断りしたいのが、
車は好きな物を選べばよく、本人の満足が正解です。
ただ、特に車に対してこだわりもなく、経済性で選ばれるのであれば
。
1:走行距離が少なめで
数年で乗り換えていく方→ハイブリッド車 (高買取価格+エコ減税・免税でペイできる)
長く乗る(いわゆる乗りつぶす)方→ノーマルのガソリン車(エコ減税・免税だけでは差額が埋まらない)
2:走行距離が多め
ハイブリッド車 1択
と言う選択肢が本記事のでの結論となります。
が、繰り返し言いますが
車は好きな車を選びましょう。
それぞれの差額もそれほど大きくなく、不確実なものです。
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